いつかきっとがもう間近

ありのままの生活と夢の中

2022-01-01から1年間の記事一覧

悼み

父が死んだ。不死身はいないのだから仕方がない。 母が泣いた。もう生きていたくないと、寂しがった。 姉が母を怒った。あなたは勝手なのだと。 これもそれも、父が死んだせい。 私はみんな、嫌いになった。

がっかりしたけど、がっかりさせたけど、

なんどもなんども訂正したかったです。 嘘です、とか、気の迷いです、とか、 頭の悪そうないいわけを 平気な風をよそおって 言いたかったです。 でも、まじめなんです。 根っこのところは。 だから、言えません。 がっかりしました。本当に。 けれど、がっか…

お雛様

そういえば、接頭語『お』を付けるとき、その次の単語が平仮名ならば『お』で、漢字ならば『御』だとかなんだとかの記憶があるので、「おひなさま」とタイプすると「お雛様」と一発変換しますが、正しくは「御雛様」なのでしょうか。 そんなどうでもいいこと…

役に立つのが嬉しかった頃は

「よく買い物に走って、行ってきてくれたね」 「昔から、気の利く子だったね」 「いてくれて、とても助かるよ」 「いつも、ありがとう」 「ご飯を一緒に食べると、おいしいよ」 「さすがだね」 ……などの言葉を言ってほしかったわけでも、孝行をしているつも…

このとき

今週のお題「復活してほしいもの」 「もとに戻ってよ」という、はてなさんのお言葉に、心が反応いたしました。 もとに戻ってよは、その時々で、思います。 毎日、懺悔ばかりしています。 そんなに、気が弱くないつもりです。 渋滞に巻き込まれたら、無意識な…

祈り

もしも、あなたとわたし、150歳まで生きていたなら、 きっと、たがいに、どこからか、噂を聞きつけて、 会えることもあると、思います。 「ひさしぶり」 「あいたかった」 話すことは言葉少なく、 それでもいつしか手をつないでいるのでしょう。 もう一度、…

ひと踏ん張り

あとひと踏ん張り、ならば終わりは見える。 「あと」がないのに、ひと踏ん張りしても 先が見えない。 わずか、ひと踏ん張りさえ、粘りがきかない。 それでも、あとひと踏ん張り、 がんばって、がんばって、がんばったら もしかすると、 侘しさも悲しみも苦し…

屈託

今週のお題「鬼」 「オニはそと、フクはうち」 大きな声で豆まきしていた頃は、 幸せでした。 いつのまにか、 こうあるべきと想像した姿のヨロイをかぶって、 こうあるべきと意識した言葉を言っていました。 それが偽りの姿で、 偽りの言葉ではないかと疑っ…

二度のおみくじ

正月のおみくじは、「大吉」でした。 一番に見るところは、「待ち人」で 「待ち人は、来ます」と告げられて、 ドキドキしました。 二日後に去年の破魔矢を返しに行きました。 もう一度、「待ち人は、来ます」見たさに おみくじをひくと、「中吉」でした。 「…

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