いつかきっとがもう間近

現のこと、夢のこと、

騒がしい雪

 昔、私が子供だった頃、雪が降る日は外に誰もいなかった。雑多なものがもともとない田舎の景色に自然の色彩が失われ、ただただ真っ白な世界になった。

 真っ白な世界はいつまで見てもただただ真っ白で、変化というものを拒んでいるようだった。わたしはガラス越しに伝わる冷気に震えながらも、結露をぬぐって顔をガラスにくっつけていた。何もない。音もない。匂いもない。感情もない。その時、「無」というものが「有」るんだと、知りたくなかったような気持ちで受け止めた。

 そんな雪の日とはかけ離れた今、騒がしい雪がテレビの向こうに映っている。家の外も雪が降っているらしい。今日は早めに出かけよう。