いつかきっとがもう間近

現のこと、夢のこと、

テレビ体操

 朝、手を伸ばしてテレビのリモコンを取る。そして部屋の照明も付けずにテレビの電源をいれてチャンネルを合わせる。6時25分、テレビ体操の時間だ。

 可愛らしいイラストの画面から小気味のいいピアノの曲が流れだす。画面は朝の挨拶からはじまり、軽い運動に移行する。その頃からもぞもぞと起き上がり、照明を暗めに絞ってつけて肩などをゆすってみる。そうこうするうちに、聴き慣れたラジオ体操の音楽が始まり、軽快なイッチニッという声かけとキビキビと体操する健康美人の女性たちが画面に映る。

 その様子を横目で見ながら、ゆっくりと着替え始める。そして「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」という昔、聞いたことがある歌を思い出しながら、明日こそ、ちゃんと体操してみようといつものように決意して、チャンネルをニュースに変えて洗面所に向かった。朝はつらい。