春の一日 シンドイという言葉が、一般的に通じるかどうか、自信がないので調べてみた。はじめ関西の方言だったそうだが、今では全国的に使われているそうだ。 最近、シンドイなと思う時が増えた。瞬間の時ではなく、時間帯が増えたのだ。胸の奥がズシンと重…
隣人に誘われて入った絵手紙教室、初めは人見知り気味の性格が災いして、話す人も少なく、気が重かった。わずか月1の教室なのに、理由を探して欠席しようかと何度考えたことか……。だが、いまでは、我が物顔で公民館まつりの絵手紙の展示を手伝い、描いた絵…
喧嘩したい、不機嫌になりたい、怒りたいとは思わない。毎日、笑って過ごしたい。穏やかに健やかに、素直に生きることを楽しみたい。 それがこのざまだ。きっと、穏やかに健やかに過ごすためには、教養がいるのだろう。幼い頃の慈しまれた記憶、守られた記憶…
カマキリを漢字で書くのは難しい。「蟷螂」と書くと知ったときは、草抜きを命じられることもなくなっていたから、当然カマキリを目にすることもなかった。だからカマキリのイメージは、子ども頃から変わらずに、とても悪い。 「倉庫を開けた途端、カマキリの…
昔、疑問に思っていたことを思い出した。なんて唐突に、つまらないことを思い出すのだろう。 小学生になって、まもない頃だと思う。上級生が1年生と、同じ場所を掃除した。 ある日は、尿くさいコンクリートに溝を掘っただけの便所掃除。ある日は、広い机の…
ポッと思いついたことを考えもせずに、間髪おかずにしてしまう癖がある。あの時もそう、この時もそうと、数え出すとそれは後悔の数になる。 『すぐに剥がれます』という謳い文句の粘着ステッカーを貼ってしまったのは数年前。普通、考えるでしょ、と自分にツ…
悪夢のような月日が過ぎて、今年はようやく本来の自分を取り戻せそうです。 はてなブログのID、パスワードをなんとか思い出し、今、ログインしたところです。 パスワードの在り処は、ワードに貼り付けていたり、手書きで書いていたり、携帯電話でメモしてい…
父が死んだ。不死身はいないのだから仕方がない。 母が泣いた。もう生きていたくないと、寂しがった。 姉が母を怒った。あなたは勝手なのだと。 これもそれも、父が死んだせい。 私はみんな、嫌いになった。
なんどもなんども訂正したかったです。 嘘です、とか、気の迷いです、とか、 頭の悪そうないいわけを 平気な風をよそおって 言いたかったです。 でも、まじめなんです。 根っこのところは。 だから、言えません。 がっかりしました。本当に。 けれど、がっか…
そういえば、接頭語『お』を付けるとき、その次の単語が平仮名ならば『お』で、漢字ならば『御』だとかなんだとかの記憶があるので、「おひなさま」とタイプすると「お雛様」と一発変換しますが、正しくは「御雛様」なのでしょうか。 そんなどうでもいいこと…
「よく買い物に走って、行ってきてくれたね」 「昔から、気の利く子だったね」 「いてくれて、とても助かるよ」 「いつも、ありがとう」 「ご飯を一緒に食べると、おいしいよ」 「さすがだね」 ……などの言葉を言ってほしかったわけでも、孝行をしているつも…
今週のお題「復活してほしいもの」 「もとに戻ってよ」という、はてなさんのお言葉に、心が反応いたしました。 もとに戻ってよは、その時々で、思います。 毎日、懺悔ばかりしています。 そんなに、気が弱くないつもりです。 渋滞に巻き込まれたら、無意識な…
もしも、あなたとわたし、150歳まで生きていたなら、 きっと、たがいに、どこからか、噂を聞きつけて、 会えることもあると、思います。 「ひさしぶり」 「あいたかった」 話すことは言葉少なく、 それでもいつしか手をつないでいるのでしょう。 もう一度、…
あとひと踏ん張り、ならば終わりは見える。 「あと」がないのに、ひと踏ん張りしても 先が見えない。 わずか、ひと踏ん張りさえ、粘りがきかない。 それでも、あとひと踏ん張り、 がんばって、がんばって、がんばったら もしかすると、 侘しさも悲しみも苦し…
今週のお題「鬼」 「オニはそと、フクはうち」 大きな声で豆まきしていた頃は、 幸せでした。 いつのまにか、 こうあるべきと想像した姿のヨロイをかぶって、 こうあるべきと意識した言葉を言っていました。 それが偽りの姿で、 偽りの言葉ではないかと疑っ…
正月のおみくじは、「大吉」でした。 一番に見るところは、「待ち人」で 「待ち人は、来ます」と告げられて、 ドキドキしました。 二日後に去年の破魔矢を返しに行きました。 もう一度、「待ち人は、来ます」見たさに おみくじをひくと、「中吉」でした。 「…